当会ホームページをご覧いただきまして、誠に有難う御座います。
はじめに空手道は、沖縄において禁武政策の中わが国独自の武器を持たない徒手空拳の武術として発展し、国内に広まっていく中で、日本古来の武道の精神を受け継ぎながら、術から道に発展したわが国固有の武道です。
空手道の練習には、形の稽古と組手の稽古があります。形は、相手を付けずに単独で伝統的な空手の技を決められた動きの中で相手の攻撃を想定して行います。動きは左右均衡に構成され、正しい呼吸法を用いながらバランス良く身体を鍛えながら同時に柔軟性も養います。その中で、力強さ・スピード・バランス・極め・流れるような動きなど工夫し、自己表現することにより、身体鍛えるだけでなく心と身体のバランスを養えることができます。組手は、相手を付けて決められたルールの中で突き蹴りにより得点を競い合います。自身の動き方により相手の動きが変化し、相手の動き方により自身もそれに対応していかければなりません。見て動く力・感じて動く力を養い、動き方を創意工夫して、相手より先に動くことを学びます。空手道とは、形と組手の稽古の中で相手の気持ちや痛みがわかるようになり、人に手を差し伸べることができるようになります。
これからご入会をお考えのご父兄の皆様に、3才より入門し空手道において多くを経験させて頂き、今日では実子のみならず多くの子供達に空手道の指導をしている自身の話をさせて頂きます。
私は3才の頃より空手道を始めて、やっと39年目にして気付いたことがあります。それは、『父はなぜ空手道を始めたのか』ということです。その答えが生前の父との会話を自分なりに理解できた時に私の人生観のすべてが変わりました。私の空手道の師である父は、少年時代の自身の不甲斐なさに気づき、祖父に隠れてまで空手道の修業をする中で、人生において順逆を超えるために学び『我づくり』に取り組んだのだと感じました。人物学の第一条件は、我づくりです。私は師から受け継いだ空手道が、『人物学(我づくり)』の手段として子供達に指導していくことが使命だと痛感しています。
少なからずご父兄の中には、ご子息が空手の大会で入賞されていくにつれ、空手を頑張ってスポーツ推薦で進学して欲しいというお考えのみ方になられます。ご子息を入会された時は、そのようにお考えだったでしょうか。昨今、メディアに取上げられるスポーツ推薦で入学した部員の不祥事等は、子供達の運動能力のみが我づくりが備わり心の我づくりが備わっていないからです。
空手道は、昨年より日本でも世界でも空手道をオリンピックへという動きが高まり大変盛り上がってきています。そこで、なぜ今までオリンピックの種目でもない空手道が160ヶ国以上の世界各国にまで広まったのかということを皆様に考えて頂きたい。それには、日本の空手道を世界へ広めていかれた方々の底知れない努力研鑚の結果ですが、それがなぜ世界で認められたのか。私は、空手道を修業することで人間の見識を養えるものがあり、人として気質を高めることが出来るからだと思います。花は香り、人は人柄です。人は、学ぶことによってその気質を良い方向へと高めることが出来るのです。私は空手道を学んでいる全ての人やご子息に入会をお考えのご父兄の方々に空手道を通して、いつ如何なる状況におかれても常に気迫活力を失わない強い人間になられるように願います。又、私は全ての道縁に感謝し御協力頂いている皆様方に心より感謝し御礼申し上げます。
六基流空手道会
二代目宗家会長 三木 貫嗣
六基館館長
六基流空手道会公認七段位/六基流一級資格審査員
(公財)全日本空手道連盟公認七段位
(公財)日本スポーツ協会公認空手道上級コーチ
京都府空手道連盟事務局長・理事
京都府空手道連盟選手強化部会
京都市空手道連盟副理事長
(公財)全日本空手道連盟全国組手審判員
(公財)全日本空手道連盟全国形審判員
(公財)全日本空手道連盟3級資格審査員
AKF Kumite Referee-B
Kata Judge-A
WKF Kumite Judge-A
修徳館々長/安土安積香空手クラブ代表
六基流空手道会公認六段位/六基流一級資格審査員
(公財)全日本空手道連盟公認錬士五段位
(公財)日本スポーツ協会公認空手道コーチ
京都府空手道連盟理事
(公財)全日本空手道連盟3級資格審査員